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ふじむら歯科医院の日々


by fuji-dent

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井戸のお掃除

 私の生まれた鉈屋町周辺には昔からの町屋が多く残っているほか、現在も多くの人に守られて使われている井戸、「青龍水」と「大慈清水」もあります。また城下町時代の門、「惣門」の近くですから多くの寺社群に囲まれ、落ち着いた雰囲気の界隈です。ここに幹線道路を通すという盛岡市の計画がずいぶん前からありましたが、何度となくやりかけては先延ばしという繰り返しで、ここに住む多くの人たちは、家を建て替えるに建て替えられない状況でした。幸か不幸かそのことが町屋を残すことになり、いつの頃からか住人はこのまま保存できないかという気持ちになっていき「町なみ塾」というNPO組織をつくって、伝統ある景観の保存に努めるようになりました。
 その町並みの人気スポットのひとつに今回ご紹介する井戸「青龍水」があります。名前の由来など、細かい説明は別なところにお任せするとして、東京から転居してきた義兄が週一度、ボランティアでお掃除に行っています。冬休み中だった次男がお手伝いに行きました。
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お水を止め、最初は下流の方からお掃除です。
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井戸のお掃除_f0154626_1117489.jpg

いよいよ囲いの中のお掃除です。義兄と二人で中に入り込みます。
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疲れちゃいました。
井戸のお掃除_f0154626_1119446.jpg

すっかりきれいにして帰りました。
皆さんこれからもたいせつに利用して下さいね。
# by fuji-dent | 2008-02-06 11:22

歯の痛み

 患者さんが「下の歯が痛い」といってお見えになっても、痛みの原因が上の歯だったりすることはよくあります。また「奥歯が痛い」とお見えになって原因はその3本手前の歯だったりすることもあります。「位置錯誤」というもので、奥歯が痛いという訴えにもかかわらず場所がはっきりしない時には、ご説明した上で、上と下両方のレントゲン写真を撮らせていただいています。
 前歯は上と下を間違う方はいらっしゃらないようです。また、左右を間違われる方も未だいらっしゃいません。
# by fuji-dent | 2008-02-02 16:20

歯ぎしりは歯の大敵 その2

 実は私自身、1986年頃から右下の奥歯の歯根を割りはじめ、次々と抜歯になってしまった経験があるのです。最初は右第2大臼歯の遠心根(後ろ側の根)、続いて同じ歯の近心根(手前側の根)、これで1本抜歯です。次は第1大臼歯の遠心頬側根破折、次は遠心舌側根破折です。それぞれ分割抜根していただきましたが最後には第1大臼歯の近心根が割れました。つまり奥の歯根から次々に割れていったのです。歯ぎしりらしいことは推測できても、どうも自分では自覚がない。自分の歯がどんどん抜歯になるのに何も対処できない。これほど辛い時期はありませんでした。
 10年ぐらい前のある晩のこと。自分が「ウ〜ン、ウ〜ン」と唸っていることに気づきました。何かから逃れようとしていて、夢の中だと分かりました。そして自分が今「歯ぎしり」(正確には「噛みしめ」)をしているのではないかと思い飛び起きました。 確かに強烈な歯ぎしりをしていたのです。具体的に言いますと右上の歯に右下の歯の側面をギュウギュウ押しつけていたのです。恐る恐る上の歯を触ってみました。明らかにグラグラ動いていて、歯周病でこれだけ動いていたなら抜歯の対象となるぐらいの動きで、歯科の検査だったらM3.5ぐらいでしょうか。
 眠いが、過去のトイレに起きた時の経験では、また眠ってしまうと夢の続きが始まります。また「噛みしめ」をしてしまうだろう。クッション代わりにタオルを咬んで寝ました。朝起きてみて歯を触ってみました。歯の動きは半分ぐらいになっていました。朝を待ち、その日自分用のマウスピースを作りました。これ以降、自分の歯を破折させることは無くなりました。
 歯ぎしりの研究者に寄りますと、音がする歯ぎしりはむしろ少ない方で、音がしない歯ぎしりの方が主流派なそうです。皆さんどうかご用心。
 対応策は「歯ぎしりをしないようにする」ことではありますが、眠っている時のこと。自分では対処しようがありません。「自己暗示療法」という治療法もあるようですが、自分で自分に暗示を掛けるというのも難しそうで、当院では行っておりません。当院で行うのは「歯ぎしりをした時にかかる特定の歯へのダメージを、歯並び全体で受け止める」つまり、マウスピース、あるいはプロテクターのようなもので、夜使うことからナイトガードという名前で呼んでおり、保険治療の適応です。多くの患者さんに使用していただいています。ナイトガードが歯ぎしりですり減ったあとを見た患者さんは、もうこれ無しでは怖くて眠れないという方も多いです。
# by fuji-dent | 2008-01-31 12:08

歯ぎしりは歯の大敵 その1

 私の歯はすり減っていて、大学生の時、「歯ぎしりをしているね?」と先輩の歯科医師に言われていましたが、自分では全く自覚がありませんでした。高校の時所属していたサッカー部の合宿でも、寝言には非難囂々でしたが、歯ぎしりについては言われたことが無く、その後同級会などで温泉宿で相部屋になった仲間にも言われたことは皆無でした。
 ふつう歯ぎしりというと「ギシギシ」とか「ギリギリ」とかいう音がするものを歯ぎしりと連想される方が多いですが、専門家によると音がするのは少数派で、音がしない歯ぎしりの方が多いということです。
 確かに、音がするということは、すりあわせる上下の歯がしっかりしていなければ音を発生させることは出来ませんから、過度な歯ぎしりをすることで、歯がグラグラしてくる状態になりますと、一方(または両方)の歯が動いて逃げてしまい音は発生しません。また、歯ぎしりには歯を滑らせるような運動の他に、歯同士を押しつけ合う「食いしばり」と言う状態も含まれますが、この押しつけ合う状態でも音は発生しません。日本語では「歯ぎしり」として総括されがちですが、英語の病態用語では、すり合わせるのをGrinding、押しつけ合うのをCrenchingと区別しています。
 いずれの場合も歯の大敵です。
# by fuji-dent | 2008-01-26 17:30

歯の根の治療1

 ムシバが深くなってしまい、歯の内部の、歯髄という神経やら血管やらが入っている歯の栄養センターみたいなところが壊されてしまうと、歯の根の中の治療をしなければなくなります。これがまた複雑な治療で、これが成功するかどうかがその歯を再び長く使えるかどうかの決め手になるのですが、その一方で、そもそもの構造が複雑すぎ、世界一の名人が治療をやったとしても、「100%の成功」ということは無理だろうとも長く言われてきたことです。
 何でもそうなのだと思いますが、歯科医師も大学を卒業してからがたいせつです。やらせていただく一つ一つの治療を糧に、諸先輩からの助言や個人での勉強を重ね、一人前の歯科医師に成長していくのだと思います。私の場合、大学を卒業して最初に受講した講習会がこの歯の根の治療法でした。新幹線がなかった当時、夜行で東京に行き、広尾のその講師の診療室で一日の勉強と実習、そして夜行で帰って来てそのまま仕事でした。受講料もウン万円。ですが、なかなか素晴らしい方法で、この方法をベースにその後いくつかの工夫を加えて、現在の当院の治療法に至っております。なお、当院の治療法はヒョーロン(旧日本歯科評論社)の「リスクを持つ歯へのアプローチ」にて紹介されています。
 歯の根の形は真っ直ぐばかりではなく、右カーブ、左カーブ、S字カーブ、先端での急激なヘヤピンカーブなど、千差万別です。長いことヘヤピンカーブの形がお手上げでしたが、1993年頃に受講した平井順先生の「彎曲根の根管治療」にて、カーブした根管の治療法を教えていただいてから、治療成績が更に向上したように思います。
 ただ、あまりにも一生懸命やり過ぎたので、私の親指の付け根の関節がパンク寸前です。無理をすると歯科治療が出来なくなるのですが、歯医者はやっぱり、目の前の患者さんの歯を助けたくなるのが人情です。関節に負担がかかる歯根の治療は一日2人までにさせていただいています。
 
# by fuji-dent | 2008-01-25 18:18