ふじむら歯科医院の日々
by fuji-dent
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症例報告について その1
大学生の頃よく臨床のインストラクターにレポート提出を求められた。プロのスポーツ選手になるような学生がテストの代わりに提出するようなものではなく、実際の臨床の勉強のための下調べといった趣旨であったように思う。
この頃調べた論文に「中尾の咬合小面」、そして後に反面教師になる「局部床義歯の設計」という補綴臨床の特集号があった。その後その中尾先生がまさか我が診療室に訪ねてこられるようなお付き合いになるとは考えもしなかったが、数日前欠礼ハガキでご逝去を知り、とても驚いた。また今年は歯科医として私の崇拝の対象だった福岡県の筒井昌秀先生も他界された。お二人とも60代前半。人生の無常を考えずにはいられない。
話をレポートに戻そう。
図書館に行って、「歯界展望」、「補綴臨床」、「日本歯科評論」などから課題の症例に似たような症例報告を探したものだが、著者の大半が開業医であることにとても驚き、「すごいなあ、こんな開業医もいるんだなぁ!」と、あこがれのような思いを持ったのを覚えている。
まさかこの数年後に、知遇を得て自分が症例報告を専門誌に書くようになるとは、想像だにしなかった。
この頃調べた論文に「中尾の咬合小面」、そして後に反面教師になる「局部床義歯の設計」という補綴臨床の特集号があった。その後その中尾先生がまさか我が診療室に訪ねてこられるようなお付き合いになるとは考えもしなかったが、数日前欠礼ハガキでご逝去を知り、とても驚いた。また今年は歯科医として私の崇拝の対象だった福岡県の筒井昌秀先生も他界された。お二人とも60代前半。人生の無常を考えずにはいられない。
話をレポートに戻そう。
図書館に行って、「歯界展望」、「補綴臨床」、「日本歯科評論」などから課題の症例に似たような症例報告を探したものだが、著者の大半が開業医であることにとても驚き、「すごいなあ、こんな開業医もいるんだなぁ!」と、あこがれのような思いを持ったのを覚えている。
まさかこの数年後に、知遇を得て自分が症例報告を専門誌に書くようになるとは、想像だにしなかった。
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by fuji-dent
| 2007-12-11 19:06
| 歯科医院のこと
歯型の採り方の工夫
歯のかぶせものは全てオーダーメイドでしかも手作りです。こだわればきりがありません。
その一例が印象採得です。印象採得というのは、歯を削った後にする、歯の型取りのことですが、特に審美歯科のようにいかにも自分の歯のように見せたい修復の時などに、歯ぐきの内側まで型どりをしなくてはならない時があります。これがなかなか難しいのです。
当院では高度な審美性を要求される時には、「レジン個歯トレー+シリコン印象法」という方法で型取りをしています。これはとても精密な型が取れますが、時間がかかる方法なのでセラミック冠のような保険外の治療にしか用いることは出来ませんが、応用して25年以上、信頼のおける方法と思っています。
当院の方法は補綴臨床という、歯科医向けの専門誌で紹介されています。
1994年に出版され、材料の進歩で少しグレードアップしていますが、今でも基本的にはこの方法で行っています。
この本はその後韓国語にも翻訳され、韓国人のメールフレンドから、「"Impression Taking"(日本語で印象採得)という本に(私の)名前が載っていた」と後で教えてもらいました。物価の違いもありましたが、韓国語分の印税はテレホンカード1枚でした。

その一例が印象採得です。印象採得というのは、歯を削った後にする、歯の型取りのことですが、特に審美歯科のようにいかにも自分の歯のように見せたい修復の時などに、歯ぐきの内側まで型どりをしなくてはならない時があります。これがなかなか難しいのです。
当院では高度な審美性を要求される時には、「レジン個歯トレー+シリコン印象法」という方法で型取りをしています。これはとても精密な型が取れますが、時間がかかる方法なのでセラミック冠のような保険外の治療にしか用いることは出来ませんが、応用して25年以上、信頼のおける方法と思っています。

1994年に出版され、材料の進歩で少しグレードアップしていますが、今でも基本的にはこの方法で行っています。
この本はその後韓国語にも翻訳され、韓国人のメールフレンドから、「"Impression Taking"(日本語で印象採得)という本に(私の)名前が載っていた」と後で教えてもらいました。物価の違いもありましたが、韓国語分の印税はテレホンカード1枚でした。


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by fuji-dent
| 2007-12-11 18:37
| 歯科臨床ファイル
審美修復2
必要があって歯に冠をかぶせる時、奥歯にも自然観のある歯を入れたいと希望される患者さんが増えてきました。
自然観のある歯で治す時に使用するのは陶材(セラミック)ですが、歯ぎしりや食いしばりが激しい方に使用すると割れてしまうこともあります。治す側の歯科医といたしますと、割れることがない金属で治していただいた方が長持ちするとお伝えいたしますが、白い歯を入れた時の患者さんの満足げなご様子を見るにつけ、セラミック以上のいい材料が早く開発されないかと思っています。
この患者さんは初診時58才の女性で、全体的な治療をご希望なさいました。
向かって左側の奥2本が人工のオールセラミック冠、向かって右奥の2本が金属+セラミック冠です。
奥2本がオールセラミック冠、その手前が元々のご自分の歯です。
自然観で言えば
オールセラミック冠>金属+セラミック冠>金属冠
強度で言えば
金属冠>金属+セラミック冠>オールセラミック冠の順番だと思います。
自然観のある歯で治す時に使用するのは陶材(セラミック)ですが、歯ぎしりや食いしばりが激しい方に使用すると割れてしまうこともあります。治す側の歯科医といたしますと、割れることがない金属で治していただいた方が長持ちするとお伝えいたしますが、白い歯を入れた時の患者さんの満足げなご様子を見るにつけ、セラミック以上のいい材料が早く開発されないかと思っています。



自然観で言えば
オールセラミック冠>金属+セラミック冠>金属冠
強度で言えば
金属冠>金属+セラミック冠>オールセラミック冠の順番だと思います。
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by fuji-dent
| 2007-12-11 17:24
| 歯科臨床ファイル
経歴など
昭和30年 盛岡市生まれ
昭和48年 岩手県立盛岡第一高等学校卒業
昭和56年 岩手医科大学歯学部卒業
歯科医師免許取得(第82319号)
昭和59年 盛岡市鉈屋町に開業
平成12年 盛岡市肴町に移転開業
所属学会
スタディグループ 九十九会
臨床歯科を語る会
日本顎咬合学会
日本接着歯科学会
盛岡インプラントスタディグループ
日本歯科医師会会員
昭和48年 岩手県立盛岡第一高等学校卒業
昭和56年 岩手医科大学歯学部卒業
歯科医師免許取得(第82319号)
昭和59年 盛岡市鉈屋町に開業
平成12年 盛岡市肴町に移転開業
所属学会
スタディグループ 九十九会
臨床歯科を語る会
日本顎咬合学会
日本接着歯科学会
盛岡インプラントスタディグループ
日本歯科医師会会員
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by fuji-dent
| 2007-12-11 16:21
| 歯科医院のこと
前歯の審美的修復1
前歯修復の一例です。
ただ単にきれいな色の歯を入れればいいというのではなく、
内部の基礎治療をきちんとして、歯肉を健康にしてから、精密に型を取って仕上げるのがたいせつと考えています。
この患者さんは前歯の見た目が不満で来院なさいました。確かに形が正方形に近く、また気になさっていた歯と歯の間のすき間も少なくすれば余計真四角な歯になります。前歯の材質だけ新しいものに代えたとしても、不自然な感じはそのままです。また、この歯の根の先には、大きな病変もあり、専門医で2度ほど外科手術をしたそうですが、治っていませんでした。
根の中の再治療や歯ぐきの形を治して、オールセラミッククラウンという、金属を使わない歯を装着しました。
治療には時間がかかりましたが、患者さんにはとても喜んでいただきました。
ただ単にきれいな色の歯を入れればいいというのではなく、
内部の基礎治療をきちんとして、歯肉を健康にしてから、精密に型を取って仕上げるのがたいせつと考えています。


治療には時間がかかりましたが、患者さんにはとても喜んでいただきました。
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by fuji-dent
| 2007-10-30 18:33
| 歯科臨床ファイル